野生動物たちとの共存を目指して…

研究会の紹介

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宮崎野生動物研究会とは…

1973年に野生動物の調査・研究を行う任意団体として発足しました。それから現在に至るまで、アカウミガメを中心として宮崎の野生動物に関する調査・研究・保護活動を行っています。
また、2004年10月にはNPO法人として認証を受け、今後も調査・研究に限らず、環境保全や社会教育の分野でも活動していきたいと考えています。

宮崎野生動物研究会の活動目的

~(定款より)~
野生動物の調査・基礎データ収集を行い、一般市民の環境意識の啓発に役立て、宮崎の自然保護に寄与することを目的としています。

宮崎野生動物研究会の沿革

30年前の宮崎には、現在の何倍もの広さがある砂浜が広がっていました。そこに毎年夏になると上陸してくる大きなアカウミガメは、貴重な生態資源であるということから、1975年に宮崎市が「アカウミガメ及びその産卵地」を市の天然記念物に指定しました。翌1976年からは、市からの委託を受けて本研究会が本格的にアカウミガメ調査を開始しました。全国的に見ても、アカウミガメの調査としては最も早くから調査を始めた団体に属し、それが現在まで継続しているのは、本研究会が唯一といってもいいでしょう。

アカウミガメの写真

アカウミガメの調査では、上陸する頭数を数えることから始まり、産卵数の把握、卵の孵化条件の実験、卵の栄養分の分析、甲羅に番号標識を取り付ける追跡調査も行なわれました。追跡調査では、遠く東シナ海で漁をする中国の漁民から標識タグを回収したとの連絡もあり、アカウミガメが産卵期以外は東シナ海に居るらしいこともわかりました。

1980年には、「アカウミガメ及びその生息地」が宮崎県の天然記念物にも指定されました。ここ10年ほどは砂浜の浸食が目立つようになり、やせ細った砂浜に産み落とされた卵は大潮や台風時に海水につかって死ぬおそれがあるため、高台へ移植する作業も必要に応じて行なっています。

宮崎県には長い距離の砂浜だけでなく、豊かな森林があり、そこには多様な動物が生息しています。動物の生態調査を専門とするメンバーが集まった本研究会は、ニホンザル、ニホンカモシカ、イノシシなど、様々な調査を実施し成果をあげてきました。とくに日本の固有種であるニホンカモシカは、宮崎県の綾町が分布の南限であることがわかりました。数年おきに個体数調査が行なわれ、本研究会のメンバーがヤマビルやダニの襲撃にもめげず森を歩き回って生息データを集めてきました。

カモシカの写真

調査活動のかたわら、宮崎には豊かな自然があることを多数の人に知ってもらうために、要望に応じて講演会なども行なってきました。少しずつ本研究会の活動が知られるようになり、

  • 宮崎日日新聞社賞<自然保護活動部門>(1982年)
  • 全国青年会議所トイップ賞<環境庁賞>(1992年)
  • 文部科学大臣賞(2000年)
  • 宮崎県文化賞(2001年)
  • 日本海岸協会賞(2004年)
  • コカコーラ環境教育賞(2004年)
  • 明日への環境賞(2008年)

などを受賞しました。