野生動物たちとの共存を目指して…

アナグマ

アナグマ Meles meles

アナグマアナグマはクマはクマでも『熊』の仲間ではなく、イタチの仲間です。おなじみのタヌキよりも少し大きく、ずんぐりした体形をしています。
メスは母親を中心に子供数頭と集団を形成し、巣穴、餌場を共有する単独行動のオスが加わって社会が構成されています。食性は雑食で、ミミズ、昆虫、果実などを食べ、ため糞をします。

一般の人にとってタヌキとの区別は意外と明確ではなく、いわゆる『タヌキ鍋』というのは、アナグマの肉が使われているそうです。宮崎県にはアナグマのことを『ムジナ』と呼ぶ地域があり、ムジナは美味だと聞いたことがあります。

また、『同じ穴のムジナ』ということわざのムジナもアナグマのことで、アナグマの掘った穴をタヌキが利用することが語源となっています。アナグマは宮崎県には広く分布していますが、狩猟統計によるとアナグマは年88頭捕獲されているのに対して、タヌキは年2,181頭捕獲されています(平成元年から16年までの平均)。この数字から見ても、ひょっとしたらアナグマとタヌキは混同されているのかもしれませんね。(岩切康二)

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