野生動物たちとの共存を目指して…

御崎馬

御崎馬(ミサキウマ) Equus caballus

宮崎県南部の都井岬に生息する日本在来馬。岬馬高鍋藩が1697年に軍馬や農耕馬の牧を開いたのが始まりとされます。一般に野生馬と呼ばれますが、粗放な管理下で自由放牧されて再野生化した馬群です。

肩高約130cm、体重は250kg前後、日本の馬では木曽馬などと同じく大型品種です。採食は1日に18時間以上で、夜も休むことなく食べ続けます。立ったまま休息することが多く、まどろみの状態で30分程度しか続けて休みません。

繁殖期の春にはシバ草地でハーレム群を形成しますが、冬には群を解散して森林内を主な生息地とします。アジア馬の原始的形質が品種改良されずに残っており、行動学的にも遺伝子資源としても貴重で、国の天然記念物に指定されています。(秋田優)

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