オオイタサンショウウオ Hynobius dunni
オオイタサンショウウオは、大分県が主産地なのでその名がつきました。体長は13cm程度、体色は灰色から暗緑色、産卵期以外は林床などで生活しています。産卵の時期は1~3月、流れのない水路や水たまりで、写真のような卵嚢を見るようになります。
1996(平成8)年、宮崎市内の小学生が見つけたサンショウウオを、国立科学博物館の上野先生がオオイタサンショウウオと同定したことで、宮崎市での分布が確認されました。その後、清武町と宮崎市田野町でも生息が確認されました。また、大分・熊本県境の高千穂町五ヶ所地区にも生息しています。
オオイタサンショウウオの分布は、調査がすすむにつれて徐々に明らかになっていますが、不明の部分もたくさんあります。特に、東臼杵郡や児湯郡での分布は確認されていません。もしかすると、あなたの住んでいる地域でも見つかるかもしれませんよ。(末吉豊文)