ニホンザル Macaca fuscata
鹿児島県屋久島から青森県下北半島に至る九州、四国、本州とその他離島に分布する。中でも下北半島は世界のサルの生息地の最北限として有名である。
頭胴長は50~70cm、尾長5.5~7cm、短い毛は一般に暗褐色で長い。大人のオスは15~16kgぐらい、顔と尻が赤く両頬に頬袋があるのが特徴。
普通20~80頭ぐらいの群れをつくって山地の森林に棲み、半樹上、半地上の生活をし、昼間活動する。雑食性で果実、木の芽、樹皮、昆虫などを食べる。
県内広くに分布するが、最近では森林環境が悪くなり農作物を荒らし各地で被害も多い。串間市の幸島の猿はサル学発祥の地として有名で、「いも洗い」「味付け」などの知的行動は世界的にも注目されている。(竹下完)